パワーポイントで作成した資料をGoogleドライブで共有し、Googleスライドでファイルを開くと書式が崩れているということはないでしょうか。
せっかく作った資料が崩れてしまい、またやり直すハメになったという人もいるのではないでしょうか?

これをGoogleドライブで共有して、Googleスライドで開くと、、

書式が崩れてますね。ひし形の中のテキストが縦に伸びています。
パワーポイントで作成したファイルをGoogleスライドで開くと書式が崩れる原因と対応策
書式が崩れてしまう原因
パワーポイントで作成した資料をGoogleドライブで共有し、Googleスライドで開くと書式が崩れてしまいます。
なぜこんなことが起こるのか。原因は主に2つあります。
原因①:WindowsとGoogleでは対応するフォントが違う
WindowsとGoogleでは対応しているフォントが異なることが1つ目の原因です。

パワーポイントではデフォルトで100種類以上のフォントが使用可能ですが、Googleスライドでは11種類のフォントしか対応していません。

これが理由で、パワーポイントでしか対応していないフォントを使用していると、Googleスライド上では自動的にGoogleで対応しているフォントに変換されていまします。
そのため、フォントによる文字の大きさの違いで気づかぬうちに改行されてしまい、せっかく作った資料が崩れてしまうことがあります。
原因②:Googleスライドでは、図形内のテキストを折り返す仕様しかない
Googleスライドでは、図形内のテキストは図形幅を超えられないようになっており、さらにテキストは図形内で必ず折り返されることが2つ目の原因です。

パワーポイントでは、上図のように「図形内でテキストを折り返さない」という処理が可能です。
パワーポイントでも上図の赤線部分に✓を入れると、冒頭でお見せしたGoogleスライドのキャプチャのようにひし形の中でテキストが縦書きのようになってしまうのですが、パワーポイントではこのチェックを外すことができます。
おかげでひし形の上にも見た目よくテキストを入力することができるのですが、Googleスライドではこの「チェックを外す」ということができません。

上図赤枠内のように、図形内のテキストの編集はグレーアウトされており編集することができません。
また、選択できたとしてもテキストの文字を小さくするか、ひし形自体を大きくするかの2通りの方法しかありません。
Googleスライドでも書式を崩さない方法
以上のように、WindowsとGoogleの互換性のない部分が原因となって書式が崩れてしまっておりました。
ではどうすれば書式を崩さずに資料をGoogleドライブで共有できるかを解説していきます。
対応策①:最初からGoogleスライドで資料を作成する
まずは元も子もないかもしれませんが、こちらをお勧めします。
社内やコミュニティでGoogleドライブを使って資料の共有をする機会が多い場合は最初から資料作成をGoogleスライドで行うのが良いと思います。
パワーポイントでよく使う機能はたいていGoogleスライドにも備わっていますし、共有による書式の崩れを機にする必要がなくなります。
対応策②:使用するフォントを共通のものにする
社内で資料を作成する場合、Meiryo UI等のフォントに人気があると聞きますが、Meiryo UIはGoogleスライドでは対応しておらず、自動的にArialに変換されます。
これにより、思わぬ改行をされてしまったり、テキストがはみ出たりすることがありますので、最初から共通のフォントを使うようにしましょう。
また、フォントはデフォルトのものだけでなく、ダウンロードして使用することもできます。
対応策③:ひし形など図形幅が小さい図形の中にはテキストを入れない
特に業務フロー図等を作成する際には、条件の分岐を表す記号としてひし形を使われる方も多いかと思いますが、ひし形は図形幅がかなり小さく認識されてしまうため文字が縦書きのように表示されてしまいます。
なので、無理に図形の中にテキストを入れようとせず、吹き出し等を活用してみるのはいかがでしょうか?

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