ブログの運営にあたって、SEOに強いことが重要です。
ですが、SEOについての正解があるわけではなく、Googleのアップデート情報からGoogleが推奨することを行い、禁止されていることは行わないというのも知識0のところからだと難しいものであると思います。
そこで、「SEO検定」なるものがあるとのことですので実際に受験してみて感じた感想を正直にまとめました!
- SEO検定はどのような人が受けるべきか
- SEO検定の試験内容
- SEO検定を受けた正直な感想、メリット
SEO検定とは

SEO検定とは、一般社団法人 全日本SEO協会(AJSA)が運営する資格検定試験で、Webマーケティング担当者などが最新のSEO技術を学び、実務で活用できるように開催されている試験です。
試験は4択のマークシート式で、60分間で80問の問題が出題されます。

SEO検定はこんな人に受けてほしい
SEO検定は主に以下のような人向けに開催されている資格試験です。
- Webサイト担当者として転職・就職を成功させるための資格が欲しい
- 自社サイトの集客を成功させ売上に貢献したい
- 自社サイトの担当者、責任者になり活躍したい
- これまでのSEO対策の知識と技術を体系的に復習したい
その他にも、自分でアフィリエイトブログを運営したい方やより多くの人に自分のブログを読んでもらいたい方にも適した内容ですので、企業のWeb担当者もしくは担当者を目指す方だけでなく、個人で副業ブログを運営したい方にも求められるスキルが学べます。
インターネットでの集客がメインとなってきており、これからSEOに詳しい人材はますます需要が高まること間違いなしの時代となりました。
試験内容と難易度
SEO検定は4級から1級までのランクが用意されており、それぞれ内容が異なりますが各級の内容を理解するためにはより下位の級の内容を抑えておく必要があります。
級 | 内容 | レベル |
4級 | Webや検索エンジンの仕組み等SEOの基本となる内容 | 初級 |
3級 | 目標キーワードの設定やサイト内部改善技術 | 初級~中級 |
2級 | コンテンツSEOとソーシャルメディア活用の実務 | 中級 |
1級 | モバイルSEO、ローカルSEO、ペナルティー復旧の実務 | 上級 |
4級がもっとも簡単で基本的な内容の試験となっており、1級に近づくにつれてより実務で必要な技術面が試される内容となっています。
SEOをこれから学ぶという方に向けた試験です。
Webの仕組みや検索エンジンの仕組みなど根本的なところから全体像を学ぶことができます。
普段インターネットをつかっていても、検索エンジンがどういう仕組みで動いているかなどわからない方のほうが多いのではないでしょうか?
こんな人におすすめ
- SEOの全体像を理解したい
- 基本からSEO対策を学び確実に上位表示するための力を身につけたい
- 我流で習得したSEO対策を体系的に学びさらにスキルアップしたい
4級のカリキュラムは第1章から第6章に分かれており、内容は以下の通りです。
第1章 | Webと検索エンジンの仕組み |
wwwの仕組み | |
Webサイトの仕組み | |
検索エンジンの歴史 | |
第2章 | Googleの特徴 |
Googleの技術的特徴 | |
Googleのビジョン | |
第3章 | SEOの意義と情報源 |
SEOの意義 | |
SEO技術の情報源 | |
第4章 | 企画・人気要素 |
SEO技術の3大要素 | |
キーワード調査 | |
サイトテーマ | |
第5章 | 内部要素 |
技術要員 | |
コンテンツ要因 | |
第6章 | 外部要因 |
被リンク元の数と質 | |
ソーシャルメディアからの流入 | |
サイテーション |
SEOをする上で最も重要な目標キーワードの設定とサイト内部改善技術を習得して企業が求める戦力になるための試験です。
サイト運営の肝となるキーワード設定のための有効なデータの集め方や活用方法を学び、近年重要性を増している内部対策に対応するノウハウを身につけます。
こんな人におすすめ
- 集客できるキーワードの選び方を学びたい
- Googleがサイトの中身をどうやって評価するのか知りたい
- サイトの内部をどのように改善すれば検索順位が上がるのか知りたい
3級のカリキュラムは第1章から第6章に分かれており、カリキュラムは以下の通りです。
第1章 | 検索キーワードの需要調査 |
SEO技術の3大要素 | |
検索キーワードの需要を調べる | |
Googleキーワードプランナー | |
Google検索キーワード予測 | |
その他デジタルツール | |
アナログツール | |
第2章 | 検索キーワードのパターンと目標設定 |
成約率の高いキーワード | |
訪問者数を増やすキーワード | |
シングルキーワード | |
複合キーワード | |
長文検索 | |
キーワードのバリエーション | |
目標キーワードの設定 | |
大目標=ビッグキーワード | |
中目標=ミドルキーワード | |
小目標=スモールキーワード | |
第3章 | 上位表示するページ構造 |
内部要素の技術要員 | |
3大エリアにおけるキーワードの書き方 | |
ページテーマの絞り込み | |
検索意図を満たす | |
キーワード分布 | |
キーワード出現頻度 | |
通常ページと一覧ページ | |
ページ内の文字数 | |
正味有効テキストをGoogleは評価する | |
文章構造を示すタグ | |
キーワードを強めるタグ | |
第4章 | 上位表示と成約率アップを目指すレイアウト |
モバイルサイトのサイト内リンク | |
第5章 | ドメイン構造 |
論理構造 | |
網羅率 | |
インデックス状況の確認 | |
サーチコンソール | |
表示速度の高速化 | |
インデックスの改善方法 | |
インデックスするページのコントロール | |
第6章 | 構造化データ |
構造化データの活用 | |
構造化マークアップの種類 | |
構造化マークアップの実装 |
企業に必要とされるコンテンツSEOとソーシャルメディア活用の実務を習得するための試験です。
近年では企業がオウンドメディアを開設したり、SNSでマーケティングを行うのが普通となってきています。
これらの知識を持つ人は多くの企業から求められることになります。
個人的には、企業のWeb担当として働く場合、3級の内容がもっとも重要になってくるのではないでしょうか?
こんな人におすすめ
- Googleが高く評価するコンテンツ作成方法を学びたい
- 効果的なリンク対策とソーシャルメディア活用法を知りたい
- 効果測定と競合調査の実務を学びたい
2級のカリキュラムは第1章から第5章に分かれており、カリキュラムは以下の通りです。
第1章 | コンテンツ資産の構築 |
内部要素のコンテンツ要因 | |
Webコンテンツの種類 | |
ユーザーの種類と提供するコンテンツ | |
ドメイン内のブログと外部ブログ | |
オウンドメディア | |
コンテンツマグネット | |
第2章 | 外部リンク対策 |
リンク対策の必要性 | |
被リンク元の数と質 | |
被リンク元の獲得方法 | |
被リンク元の調査方法 | |
第3章 | トラフィック要因の重要性 |
トラフィックとは? | |
Googleのトラフィック認識方法 | |
検索結果上位表示集団の特徴 | |
トラフィック獲得の施策 | |
第4章 | ソーシャルメディア対策 |
ソーシャルメディアの重要性 | |
SEOに役立つソーシャルメディアの種類 | |
誰にどのような情報を発信するのか? | |
ドメイン内ブログとソーシャルメディア | |
情報拡散を促す資格 | |
第5章 | アクセス解析と競合調査 |
アクセス解析ツール | |
競合調査ツール | |
ツールで注目すべき5つの指標 | |
流入経路 | |
流入キーワード | |
サイト滞在時間 | |
人気ページ | |
ユーザー環境 |
モバイルSEO、ローカルSEO、ペナルティー復旧の実務を学ぶための試験です。
スマートフォンの普及によりGoogleはモバイルサイトの最適化を最も重視するようになりました。
これからのSEOでは、モバイルに最適化されていないと生き残れなくなっていると言っても過言ではないほど重要なポイントです。
また、サイトがペナルティを食らってしまった場合、SEOで集客をする企業にとっては早急な復旧が必要です。
復旧が遅れると事業規模によっては何千万円単位での損失に繋がる可能性がありますので、ペナルティーからの復旧ノウハウは必須の知識となります。
こんな人におすすめ
- モバイルSEO・ローカルSEOをマスターしたい
- どうすれば検索順位を回復できるのか知りたい
- トップレベルのSEO技術を習得したい
1級のカリキュラムは第1章から第6章に分かれており、カリキュラムは以下の通りです。
第1章 | モバイルSEO |
モバイルフレンドリーアップデート | |
モバイル版Googleの特性 | |
Webサイトのモバイル対応方法 | |
Webデザインのモバイル対応 | |
モバイルユーザーが好むコンテンツ | |
モバイル対応サイトのトラフィック対策 | |
第2章 | ASOとアプリマーケティング |
モバイル集客の意味 | |
モバイルユーザーとの接触方法 | |
即戦力になる集客アプリ | |
独自アプリの企画・開発方法 | |
低コストまたは無料でアプリを開発する方法 | |
ASO:アプリストアのSEO対策 | |
第3章 | ローカルSEO |
ヴェニスアップデートとは? | |
キーワードの地域性 | |
MEO:Googleマップの上位表示対策 | |
ローカルSEOの内部対策 | |
ローカルSEOの外部対策 | |
全国で上位表示するためのナショナルSEO | |
第4章 | Googleアップデート |
絶えず改善される検索アルゴリズム | |
パンダアップデートの意味 | |
パンダアップデートに耐えるSEO | |
その他のGoogleアップデート | |
第5章 | 検索順位の復旧方法 |
検索順位が落ちる原因 | |
検索順位の復旧方法 | |
検索順位復旧の効果的な手順 | |
自社に不利な情報をGoogleに削除してもらう方法 | |
SEO担当者の倫理基準 | |
第6章 | SEOの未来 |
比較・ランキングサイトとユーザーの利便性 | |
人工知能の実装 | |
マルチデバイス時代 | |
検索エンジンの多様化 |
合格ラインと近年の合格率
合格ラインは受験する級に関わらず80%以上の得点で合格です。
相対評価で合否が決まるわけではないので、完全に自分との戦いとなりますね。
直近数年間の合格率は以下の通りです。
年度 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 |
2021年 | 70% | 63% | 68% | 81% |
2020年 | 77% | 87% | 77% | 89% |
2019年 | 81% | 84% | 78% | 86% |
2018年 | 89% | 84% | 73% | 79% |
2017年 | 87% | 86% | 91% | 89% |
2017年にはすべての級でほぼ90%程度の人が合格していますが、2021年では全級平均で70%程度の合格率となっております。
SEO検定1級に合格した勉強方法
SEO検定の試験対策として、全日本SEO検定協会からテキストと問題集、さらにダウンロード学習コース(ビデオ講座)が用意されています。
私自身は問題集のみで対策して1級に1発合格することができましたので、ある程度SEOの知識を持っている人は問題集のみの対策でも充分合格できる試験だとおもいます。
問題集を1周全部解き、間違った問題のみ見直しをしました。
問題集には過去問が2回分収録されていますので、それはどちらも解きましょう。試験には過去問と同じ問題も出題されていました。
1級合格のために勉強した時間は全部で4~5時間程度でしょうか。

公式サイトからもテキストや問題集を購入することができますが、公式サイトから書籍を購入すると送料380円がかかります。ポイント等もつきませんので楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングを利用されている方はそっちから購入された方がお得ですね。

ダウンロード学習コースとは?

ダウンロード学習コースは各級に用意されており、電子版のテキストと問題集、過去問、受験料等が込み込みになったパックです。
- 公式テキスト(PDF)
- 公式問題集・過去問(PDF)
- ダウンロード講座
- 受験料1回分
- 合否の通知
- 合否認定証の送付
※上記は公式HPからの情報ですが、合否の通知や合否認定証の送付はもともとお金がかかるものではありませんので、わざわざパックの中に記載してお得感を煽るのはどうかとおもいました。。笑
ただし、スマホやタブレット、パソコンでテキストや問題集を確認できるのでわざわざ本を持ち運ぶ必要がなく、カフェなどで勉強したい方にはオススメです。
一見料金が高く見えますが、受験料も込みであることを考えるとまあまあ良心的な値段なのではないでしょうか?
テキストを読むだけでなく動画で解説してほしい人は是非チェックしてみてください。
ダウンロード学習コースの料金
ダウンロード学習コース(税別) | 内受験料(税別) | |
4級 | 12,000円 | 5,000円 |
3級 | 14,000円 | 5,000円 |
2級 | 18,000円 | 6,000円 |
1級 | 20,000円 | 8,000円 |
ダウンロード学習コースは公式サイトからのみ購入することができます。

受験資格
受験資格は特にありません。
誰でも申込をすれば受験することができます。
SEO検定の受験料
SEO検定の受験料は以下の通り。より上位の級ほど受験料が高くなります。
級 | 受験料(税別) | 公式テキスト(税別) | 問題集・過去問(税別) |
4級 | 5,000円 | 1,980円 | 2,320円 |
3級 | 5,000円 | 2,320円 | 2,320円 |
2級 | 6,000円 | 2,820円 | 2,320円 |
1級 | 8,000円 | 3,320円 | 2,320円 |
参考までにテキストと問題集の公式価格も記載しました。
公式テキストも級が上がるにつれて価格が高くなっています。
SEO検定の申込方法(手順解説)
申込はインターネットでの申込が楽です。
テキストや問題集、ダウンロード学習コースの購入も公式サイトから行えます。
手順①:SEO検定公式サイトへアクセス
こちらのリンクからSEO検定の公式サイトへアクセスします。

手順②:受験したい級を選択

級ごとの受験内容詳細はこちらで再確認できます。
手順③:「お申込み」へ進む

手順④:試験会場・日時を選択
テキストや問題集の購入ページを下にスクロールしていくと、試験の日時を選択する場所がでてきます。

試験会場と日時を選択します。
試験は各開催地によって開催される間隔が異なります。
東京会場では基本的に毎月開催されておりますが、1枠あたりの収容人数がわりと少なめであることと、1級から4級まですべて同室での受験となるため、受験を希望される方はなるべく早めに申込を済ませることをおすすめします!
「お申込み」ボタンから進むと、個人情報の入力や支払画面がでてきますので指示通りに入力すれば特に難しいことはなく申込が完了できます。
SEO検定を受験するメリット
SEO検定を受験するメリットは大きく3つあると感じています。
- SEOの知識があることを形で証明できる
- SEOに関連する知識を体系的に学べる
- 自分で運営するサイトにSEO協会から被リンクがもらえる
SEOの知識があることを形で証明できる
SEOコンサルティング等を行う場合でも、SEO検定の資格が必須になることはありません。
SEO検定に合格していなくてもSEOコンサルティング業務は可能ですし、資格の有無が直接業務内容に直結することはない資格です。
しかし、SEOのコンサルティングを他人に頼む際に、依頼先候補を迷っており、違いが資格の有無のみである場合には資格を持っている人にお願いしたくなるのではないでしょうか?
また、ブロガーがSEOに関する記事を書くときなどにも、「SEO検定1級の私が言っています」と権威性を伝えることも可能です。
SEOに関する知識を体系的に学べる
試験問題の中には、
- 「え?これって本当に正しいの?」
- 「問題文の日本語おかしくない?」
といった問題がたまにあります(笑)
しかし、統計的な傾向があると知っているとどこかでサイト運営に活きることがあるかもしれませんし、SEOに関わっていても実務では意外と触れてこなかった知識やSEOの歴史などを学ぶことができ、実務外のSEO知識を得ることができました。
自分で運営するサイトにSEO協会から被リンクがもらえる
過去には被リンクが多ければSEOで上位にあがる、といった時代がありましたが、今は被リンク数だけでSEO対策ができる時代ではなくなりました。
とはいえ、公的な機関から被リンクがあることはSEO対策でも重要な指標の1つであることに変わりはありません。
合格者は自分で運営するサイトを10件までSEO検定の合格者ページに掲載してもらうことができ、公的な機関からの被リンクを獲得することができます。
SEO検定の良くない点
良くない点というと語弊があるかもしれませんが気になった点は以下の通りです。(問題に関しては個人的な知識不足なのかもしれませんが、、)
- 正直「本当にそう言い切れるか?」という回答が正解となっている問題もある。
- 穴埋めで「ない・低い・少しある」など曖昧な選択肢がある問題がある。
- SEO実務に関係ないやろ、、という問題もある。
- 試験終了後、問題用紙も回収されるため自己採点ができない。
- 合格通知には得点は記載されているが、どの問題を間違えたのかが分からない
- Web関係の試験なのに、公式サイト内にアルファベットの全角半角の表記ゆれがあったり、誤字があったりする(笑)
(※為になる問題が出題されていることは間違いないです!)
合否の通知はレターパックで郵送される
合否の通知は受験から2週間以内に申込時に登録した住所にレターパックで郵送されてきます。
私の場合、日曜日に受験して次の水曜日には郵送されてきましたので、実際受験から4日後に合格通知を受け取ることができました。

試験終了時には問題と回答が回収されてしまう上、合格通知に同封されている試験結果には全体の点数が記載されているだけなのでどこを間違えたかを知ることはできません、、
まとめ
試験自体はそこまで難しいものではありませんでしたが、知っていないと解けない知識問題も多く含まれていました。
ですが、問題集からの出題が多く見られましたので問題集をチェックして試験に臨めば誰でも取得可能な資格だとおもいます。
Webの世界に挑戦してみたい人や、副業でブロガーの方は是非自分の知識を試すためにも1度挑戦してみてはいかがでしょうか?
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